2015年6月10日水曜日

宝が今眠りから覚めるとき


最近のセミナーでテーマとして取り上げることの多いものとして、
『建学の精神』があります。

『建学の精神』は私学ならたいていどの学校にでも存在します。

が、この『建学の精神』を
本気で実践していると自信をもっていえる学校はどれだけあるのでしょうか。

例えば『自立』という建学の精神をもつ学校があったとします。
・この『自立』が実現している生徒の割合は数字でどれぐらいなのだろうか。
・その数字は過去と比較して増えているのか減っているのか、どうなのだろうか。
・もっといえば、その『自立』している状態はどうやって判断しているのだろうか。
という疑問が生まれるわけです。

教育は測りにくい部分があるということを理由に、なんとなくこんな感じ、というようにしか判断してこなかったのではないでしょうか。
とても大事なテーマなのに本当にこれでいいのかという思いが去来します。

ここで一番伝えたいことは、不平ではなく次のような具体的な提案です。

・『建学の精神』に『自立』があるのだからそれをもっていない学校に比較して『自立』を意識する教員や生徒が多いのだと予想しますが、もっと具体的に『自立』に意識が向くような取り組みはないのだろうかというものです。

『自立』している状態にも『段階』があるのではないでしょうか。
もしそうならば、その『段階』を具体的に評価できるような内容に表現するといいのかもしれません。

『段階』が明確になれば、生徒は自分の段階を自覚し、今後の目標にできるようになります。
先生は指導の目標にでき、生徒との個別面談でも目標を共有できるようになります。
これまでは客観的指標としてはほぼ教科における成績だけでしたが、学校が本来目指すべき『建学の精神』にも客観的指標ができるようになります。

そして、新テストとの関連づけです。
新テストが求めているのは単純な学業成績でなく、グローバル人材であるかどうか、です。
貴校の『建学の精神』はこの新テストと密接に重なっているはずです。
これを見直すことが今求められているのではないでしょうか。

今年度に入ってからの弊社のセミナーではこのことを具体的に提言していますので、ご関心ございましたら、お問い合わせください。
http://www.humanlink.info/150522kansou.pdf


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